
こんにちは!みどりまるです!
本日は、公務員(会社員)退職後、フリーランスになったときの「健康保険」の選び方と手続きについて、自分の経験をもとに紹介させていただきます。
この記事では、フリーランスの健康保険の手続きと加入できる健康保険の選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
個人で手続きが必要


公務員(会社員)の時は、健康保険も国民年金の毎月の給料から天引きされていたかと思います。
なので、特に支払っているという意識はあまりない方もいらっしゃると思います。



自分も毎月引かれるもの、という認識でした。
ですので、退職しフリーランス(個人事業主・無職も)になると、自分で手続きをして、支払う必要があります。
健康保険に加入するのは義務


フリーランスでも健康保険の加入は義務です!



やっぱり義務なんだね!
日本ではすべての人が何らかの公的医療保険に加入することが義務づけられています。これは「国民皆保険制度」と呼ばれており、会社員や公務員、自営業者やフリーランスなど、どんな働き方をしていても例外ではありません。無職もです!
加入しないままにしていると、次のようなリスクがあります。
- 過去に遡って保険料を請求される(最長で2年間分)
- 病院にかかると全額自己負担(10割負担)になる
- 延滞金が発生する可能性がある
- 行政から督促状が届く場合がある
保険料の支払いが厳しいいと感じても、どれかの保険制度に加入するようにしましょう。
フリーランスが加入できる主な健康保険の種類


フリーランスが選べる健康保険は、主に以下の4つです。
- 国民健康保険
- 共済組合(会社の健康保険等)の任意継続
- 扶養に入る(配偶者、親 等)
- 文芸美術国民健康保険組合などの「国保組合」
それぞれの特徴については、以下の表のとおりです。
健康保険の選択肢とメリット・デメリット比較表 | ||||
保険の種類 | 加入条件 | 主なメリット | 主なデメリット | 年間健康保険料(加入1年目)* | 目安
国民健康保険 | 原則全てのフリーランスが加入可能 | ・誰でも加入できる ・手続きがシンプル | ・所得に応じて保険料が高額になることがある ・出産手当金などがない | 約400,000円 |
任意継続 | 退職後、20日以内に申請書を提出 | ・公務員時代と同じ厚い保障内容 | ・任意継続は2年まで | 約300,000円 |
扶養に入る | 扶養に入る人の条件次第 | 保険料がかからない(0円) | フリーランスの収入が低い場合のみ | 0円 |
国保組合 | 組合員の条件を満たす必要がある(職種限定など) | ・保険料が一律で比較的安価 ・扶養家族も加入可 | ・加入条件が厳しい ・審査がある | 約200,000円 |
*年間保険料の計算は、退職前年度の所得400万として、仮計算しています。自治体などによっても変わります。
それぞれの選び方のポイント


それぞれの保険制度の選び方を解説していきます。



いくつか選択肢があるんだね!
国民健康保険
最もオーソドックスな選択肢です。職種や加入条件にかかわらず誰でも加入できます。
ただし、前年の所得(1月〜12月)に応じて保険料が決まるため、1年目は保険料が高くなる傾向があります。



前年度の収入という、厳しい言葉だ!
フリーランス初年度に収入が少なければ、2年目から保険料は比較的安くなる可能性があります。
国民健康保険には扶養の仕組みがないため、配偶者や子供がいる場合はもっと高くなる可能性がありますので、覚えておいた方がよいです。
フリーランスとして収入が少なければ保険料が安くなるため、その点ではよい選択肢になると思います。
・手続き方法
- 退職事に取得した「健康保険資格喪失証明書」と「身分証明書」を持って、市町村役場で手続きをする。
健康保険資格喪失証明書は退職する前に職場でもらっておきましょう。
手続きは、退職後14日以内に行う必要があります。手続きが遅れても遡って保険料を払いますので、加入する場合は忘れずに手続きに行きましょう。
任意継続制度
公務員時代の健康保険をそのまま2年間継続できます。保険の保障内容が手厚く、出産手当金なども利用できます。ただし、保険料は全額自己負担になるため、金額が大きくなります。



公務員や会社員は、組織が半分出してくれてたんだね
また、配偶者や子供がいる場合は、扶養制度があるため、家族の保険料を払わなくてよいという点もあります。
・手続き方法
申請期限:退職日の翌日から20日以内に手続きを行う必要があります。期限を過ぎると申請できません。
申請先:在職中に加入していた保険者に手続きを行います。多くの場合は、協会けんぽや健康保険組合の窓口・郵送で手続き可能です。
提出書類:通常は以下の書類が必要になります。
・任意継続被保険者資格取得申出書
・健康保険資格喪失証明書(退職時に職場から交付)
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
・保険料納付用の振込用紙等(保険者によって異なります)
配偶者の扶養に入る
配偶者が公務員や会社員で健康保険に加入している場合、一定の条件を満たせば扶養に入ることができます。
この場合、自分の保険料は発生しません。最もコストがかからない方法ですが、収入制限(年収130万円未満など)があり、フルタイムで働く場合や収入が増えると外れる可能性もあります。
事前に配偶者の勤務先の健康保険組合に確認を取りましょう。
国保組合
特定の職業団体が運営する組合型保険。
たとえば、文筆業やデザイン業に従事する方は「文芸美術国保」が有名です。保険料が一律で、扶養家族も割安に加入できます。
ただし、加入審査があり、職種や業務内容の証明が必要です。
・手続き方法
申請方法:各国保組合の窓口または公式サイトから資料を取り寄せ、郵送や窓口で申請。
必要書類:必要書類の例です。
・所得証明書(直近の確定申告書など)
・業務実績のわかる資料(作品、掲載誌、契約書等)
・居住地を証明する書類
・組合員登録申請書、健康保険加入申込書など
注意点:加入審査に落ちる場合もあります。事前に条件をよく確認しておきましょう。
まとめ:自分の働き方に合った保険を選ぼう


フリーランスの健康保険選びは、収入やライフスタイルによって最適解が変わります。
「とにかく簡単に済ませたい」「保険料をなるべく抑えたい」「扶養家族がいるから安心したい」など、自分のニーズを整理して、ぴったりの保険を選びましょう。
一度選んだら終わりではなく、収入や家族構成の変化に応じて、保険の見直しも定期的に行うことが大切です。
参考:みどりまるはどれに入ったの?
参考までに、自分は「国民健康保険」に入りました。
- 任意継続については、1〜2年後に再度手続きが必要で、それが手間
- フリーランスとしての収入があまり見込めないため、翌年には保険料が安くなる、という見込みがある



収入が少なければ、国民健康保険料は安くなるもんね!
今回はフリーランスの健康保険について、紹介させていただきました。
フリーランスになろうとしている方の参考になれば幸いです!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!